歪な夢のカケラ

Everything is gonna be all right

ツキミソウの咲く頃に

もう、夏がおわる。

厳しい残暑から段々と風が涼しくなって、目を閉じると気持ちがいい夜風へと変わる。

 

国立競技場が再建される理由で場所がなくなって、15周年にハワイという第二の故郷で凱旋公演をして、復興支援の一環で宮城でやってから2015年を期に野外でのライブが無くなった。

夕方から始まる野外ライブは暑いけど気持ちがいい。

少しずつ西の空がオレンジ色に染まっていき、いつしか外は真っ暗で月だけが5人と私たちを照らしている。

景色と時間と移ろいゆく空模様に溶け込んでいるはずなのにどこか異空間の野外ライブ。

そこには5人を好きな人だけが集まっているから。

 

2009年の今日は土砂降りだった。

こんな雨でもやるのかなぁ、とぼんやり窓の外を眺めていたけれどライブは開催された。

雨に濡れて「もういいや」って開き直って、拭いても拭いても滴る雨と汗にまみれてステージで輝く5人はやっぱり末っ子が気になって。

末っ子もどこかソワソワしていて。

MCの時間に運ばれてきたケーキはラップが何重にも重なっててロウソクも刺さってないし不格好で不思議なバースデーケーキ。

それでも嬉しそうに写真撮って満足げな末っ子は誕生日プレゼントのギラギラジャケットを見事に着こなしてみんなにいじられたってやっぱり似合ってて。

そうやって内輪で盛り上がってるだけの嵐を見るのが一番好きで。

いつもいつも「今」が一番輝くグループだから。

その「今」を愛おしく大事に抱え込むのが末っ子の潤くんで。

嵐のために何が出来るだろうって自問自答を繰り返してライブを構成していくのにはやっぱり味方の4人がついているから。

そんな彼らを観たいと望む私たちがいるから。

嵐のライブは心の準備をして挑んでもどうしても泣きそうになる瞬間が訪れる。

曲のアレンジだったり、セトリであったり、会場の照明や音響であったり。

 

潤くんは幅の効かせ方を心得ている。

ステージの端から端まで使い込むことを知っている。

だからステージで輝く5人が好きだ。

ひとりひとりの魅力を最大限に引き出そうとしてくれる潤くんが大好きだ。

 

花が咲いて散るのはほんの数日の出来事かもしれない。

だけどそれは輪廻であって少なからず1年に1度訪れる。

ツキミソウは夕暮れを待って咲き、朝日を浴びてしぼむことから「待宵草」とも呼ばれる。

きっと。

私たちは1年のうちに彼らに会うために目を閉じ耳を澄ませてじっと耐えている土の中にいるタネと同じなのかもしれない。

花は水を与えないと大きく育たない。

もしかすると、私たちは水やりに来るキミを待っているのかもしれない。

少しずつ大きくなって少しずつキミが好きそうな花になるように。

まだまだ花は咲きそうにない。

けれど花が咲くまでキミは水やりを怠らない。

そんな潤くんが多分どこにいる潤くんより嵐で輝く瞬間が一番高貴な訳だから。

今日もまた土の中で私たちは神経を集中させて眠る。

足音はもうすぐそこまでやってきている。

芽となり地上に出たら伝えよう。

8月30日生まれのキミに。

精一杯の大声で。

お誕生日おめでとう!!